臨床倫理ネットワーク日本

医療・ケア系法人の(臨床)倫理研修をサポート

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《eラーニング「臨床倫理ベーシックコース」Web版》を職員研修に使う


倫理研修をサポートするツールの開発経過
 研究グループ《臨床倫理プロジェクト(代表:清水哲郎)》は、公的な研究費を得ながら、臨床倫理の考え方の確立とそれに基づく臨床における臨床倫理実践の具体的やり方についての研究・開発を40年近く続けてきました。2025年3月に発足した一般社団法人臨床倫理研究所はこれを引き継ぎ、その成果を社会(ことに臨床現場)に還元する事業を志しております。これまでの臨床倫理をテーマとする研究自体も、臨床の現場で臨床倫理を実践する皆さまと協働して実施してきましたが、これからの事業も臨床現場で医療・ケアを持続的に実施しておられる皆さまのご理解と協働なしには立ち行きません。どうぞよろしくお願いいたします。

 すでに、本ページも含むサイト〔臨床倫理ネットワーク日本〕は、臨床倫理の様々な課題についての研究成果およびそれを普及するための動画・eブックやハイパーテキスト等々のコンテンツを公開して、皆さまがご利用できるようにしてきました。これらに加えて、本法人は臨床倫理をテーマとするオンラインの eラーニング《臨床倫理ベーシックコース》をeラーニング専門のサイト〈学び~と〉(SATT社)を利用して開発し、医療・ケア従事者個人を主な対象として開講いたしました。さらに実際に同コースの受講状況を踏まえて、同コースの内容をウェブサーバーで閲覧できるハイパーテキスト化し、DVDディスクに収めた《eラーニング「臨床倫理ベーシックコース」Web版》を開発するに至りました。これは個人研修のみならず、医療・ケア系の法人の職員研修にも使えるように作ってあります。これを多くの法人の皆さまに利用していただきたいと願っております。
 現在は、ベーシックコースの修了者向けの《臨床倫理インターミディエートコース Web版》を開発しつつあります。法人の倫理研修を複数年次に亘って継続する場合に、これをベーシックコースと並行して開講することにより、より効果的な持続的研修計画が作れるでしょう。以上のeラーニングWeb版につきまして、より詳しくは〔臨床倫理eラーニング Web版〕をご参照ください。


臨床倫理セミナー

Web版の1コマ

 以上のような次第で、本法人(臨床倫理研究所)は、医療機関・介護施設等、医療・ケア系の事業をなさっておられるご法人が、職員を対象に法人として実施する倫理(臨床倫理)研修を支援する事業を本法人として最重要な社会貢献と位置付けております。さしあたって次のようなサポートができますので、ご関係の法人におかれましては、皆さまのニーズにあった内容のものがあれば、ぜひ利用をご検討くださいますようお願い申し上げます。
(1) 《eラーニング「臨床倫理ベーシックコース」Web版》を法人の職員研修に提供
(2) 法人主催の研修会への講師派遣と教材の提供
 医療法人等の職員研修に使っていただけるように、法人のご事情や予算に合わせて、内容をアレンジして提供することも可能な限りいたします。どうぞお気軽にご連絡ください。
 以下、これらのサポートについて、より詳しく説明いたします。


医療・ケア関係法人と協働!

(1)《eラーニング「臨床倫理ベーシックコース」Web版》を法人の職員研修に提供
 医療・介護に携わる法人が職員を対象として行う基礎的な倫理研修の教材としてお勧めいたします 〔eラーニング臨床倫理ベーシックコースWeb版〕 は、医療機関等の内部ネットワークにインストールしていただければ、内部ネットワークにアクセスできる職員はいつでも自由に受講できます(外部から自由にアクセスできるところにはインストールしないでください)。インストールといってもDVDディスク上のWeb版を収めたディレクトリー1つをまるごとコピー&ペーストするだけです。本ツールを「Web版」と名付けたのはウェブブラウザでネット上のサイトを閲覧するように、臨床倫理ベーシックコースを閲覧できるからです。

 本コースは全体として2科目から構成されており、各科目は動画5本を中心に構成されています。各動画の後にワークが付いています。科目1に先立って「オリエンテーション」のページがあり、本コースのトップページからオリエンテーションに、さらに科目1の最初の動画へと、各ページの「次のページ 》」などの道標に従って進むと、受講者は動画視聴後にワーク(設問に答え、評価と解説を見る)をするように導かれ、それを修了すると次の動画へと導かれ、というようにして、全コースを学修することになります。各動画は配置されている順に学修することを予想して作られていますので、職員研修に際しては、道標にしたがって進むようになさることをお勧めします。動画視聴だけでなく、ワークに取り組むこと、順序よく進むことが研修の効果を高めるようです。

 ただ、本Web版は道標に従って進むように強制はしていません。目次から関心のある項目を自由に選んで動画視聴やワークをすることもできます。これは、まず道標に従って全体を学修した後に、関心のあるところを見直したり、確認したりするために、自由に選ぶこともできるようにしているのです。

 本コースを採用するかどうかをお考えになる場合、科目1の動画は、〔動画シリーズ「臨床倫理の基礎」〕 に公開されている動画を改訂し、時間も大分短縮したものです。ご検討の際にこの動画を参照くださいますと、参考になるでしょう。さらに詳細に検討してくださる場合には「eL臨床倫理ベーシックコース Web版」自体をご覧いただけるようにいたします。

目次

臨床倫理BC_Web版

〔職員の倫理研修の計画:初年度ないし新入職員研修の場合〕
 臨床倫理ベーシックコースは1年度に2科目をすべてそのまま職員研修で実施すると、動画は計207分になりますので、職員の負担が重過ぎるとお考えになるかもしれません。その場合、例えば1年目は科目1のみを選ぶ、または科目1の5つのモジュール中の最初の方のいくつか(例えば 動画1-3ですと計65分)を主催者の企画に応じて選んで、研修するようにすることが考えられます。この場合科目1の4-5(動画計47分)は次年度の課題にとっておき、科目2は自由選択にすることが考えられます。関心を持つ職員が学修するのは自由としておくわけですが、例えば看護部が科目2を課題にするといったことがあるかもしれません(科目2「事例検討の進め方」は臨床倫理プロジェクトが開発した方式ですが、医療・看護系の研究発表などで取り上げられることがよくあります)。

〔臨床倫理インターミディエートコース〕
 職員が望ましい臨床倫理を営む力をつけるには「臨床倫理ベーシックコース」で済むわけではありません。本コースを作成する過程で、臨床倫理の基本に欠かせない「倫理的ジレンマ」などのモジュールを割愛して、時間が長くならないように抑えているということもあります。
 そこで、ベーシックコースを修了後に、このような割愛したモジュールの学修ができるようにと「臨床倫理インターミディエートコース」を作成中です。ここではインターミディエートのモジュールはベーシックコースの5つのモジュールのどれかを基礎にして、それの展開と位置付けています。例えば「倫理的ジレンマ」はベーシックの科目1の3(倫理的に適切な選択・行動)を基礎にして、より複雑な課題と位置付けていますし、「合意を目指すコミュニケーション」は、同様に5(意思決定プロセス)でこれからのあり方として推奨している「情報共有-合意モデル」を基礎にして、より立ち入って考えるものとなっています。

 ベーシック修了後にインターミディエートを一通り学修すれば、臨床倫理の標準的な力がつくと考えています。それから先は「臨床倫理アドバンストコース」と呼ぶことができるでしょうが、様々な医療・ケア場面のトピックをテーマとして取り上げてモジュールを作ることになります。各ご法人のご事情や喫緊の課題などを考慮して、それらのモジュールから選んでその年度のテーマとする、といったことが考えられます。


Web版のディレクトリー



ワーク 正誤判定

〔多年度に亙る研修計画〕
 上述のようにベーシック/インターミディエート/アドバンストと3段階のコースに分けた様々なモジュールを年度の進行に伴って当方が次々に用意するとして、それをご法人の皆さまがどのように多年度に亙る研修計画になさるかの例を挙げてみます。
 以下ではこれまでに挙げた3段階のコースを次のように略記することにします:BC:ベーシック/IM:インターミディエート/AV:アドバンスト。またモジュールは MD とします。
 また、多年度に亙る研修を研修を受ける職員の視点で見ることと、研修を実施する医療機関等の視点で見ることとを区別して記述します。 例えば、職員の視点で「1年目」とは、以前からの職員であれ新入職員であれ、本人が本法人が提供するコースおよびMDによって倫理研修を始めた年のことです。研修実施者の視点で「初年度」とは、医療機関等として私どもが提供する倫理研修を開始した年度であり、そこから各年度を数えるわけで、どのような研修を提供するかが主な課題となるでしょう。以下例示してみます。

例1:年間に動画120分程度の研修を課すとした場合
〔職員から見た研修内容〕
・1年目 BC 科目1 MD1-5
・2年目 IM MD:倫理的ジレンマ;相応性;合意を目指すコミュニケーション
・3年目以降 AV:提供されているMDから研修実施者が1つないし2つを課題として指定

〔研修実施側から見た研修内容〕
・初年度 全職員が 1年目の研修を受ける
・第2年度 新入職員は1年目(BC)、他の職員は 2年目(IM)の研修 ⇒ 2通りの研修が同時進行
・第3年度以降 新入職員は1年目(BC)、昨年入った職員は2年目(IM)、その他の職員は3年目(AV)の研修 ⇒ 3通りの研修が・・・

例2 年間に動画60分程度の研修とした場合
 〔職員から見た研修内容〕
・1年目 BC 科目1 MD1-3
・2年目 BC 科目1 MD4-5;IM MD:倫理的ジレンマ
・3年目 IM MD:相応性(proportionality); 合意を目指すコミュニケーション
  ・4年目以降 AVの提供されているMDのうちから研修実施者が1つないし2つ選ぶ

〔研修実施側から見た研修内容〕
・初年度 全職員が 1年目の研修を受ける
・第2年度 新入職員は1年目、他の職員は 2年目の研修:2種の研修が同時進行
・第3年度 新入職員は1年目、昨年入った職員は2年目、その他の職員は3年目の研修:3通りの研修が・・・
・第4年度以降 4通りの研修が同時進行。

 上では同時進行と書きましたが、研修の時期をずらせば「同時」にはなりません。同時に実施するとしても、実施側は内部ネットワーク上にモジュールを置いておけば済むわけです。言い換えると最大でも、BCひとまとまり、IMひとまとまり、AVひとまとまり、と3グループですみます。このうち、BCとIMは定番ですから当方で改訂はいたしますが、基本的なところは動きません。AVだけは毎年新しいものの追加が望まれるでしょう。これについても、参加なさっているご法人のご希望を聞きながら対応する所存です。
 これらの3グループのモジュール群は全職員がいつでも参照できる(ように設定できる)わけで、医療・ケア系法人の倫理面の対応を充実させることにもなるでしょう。

なお、AVのモジュールとして利用できそうな動画としては、今のところ 〔動画シリーズ「臨床倫理のトピックス」〕 にアップされているものがあります。


インターミディエートコース1



インターミディエートコース2



人間関係:倫理の起源



事例検討シート概念図

〔ライセンス契約〕
当法人が提供するBC,IM,AVに含まれるモジュールを使用するためのライセンス契約を結んでいただきます。
契約期間 1年間。その間、契約法人は提供されたモジュールを内部ネットワーク等にアップすれば、職員はいつでも自由に閲覧できます (ただし、職員研修のやり方によっては、期間を限って公開することになるでしょう)。
契約は何年でも更新することができます。

内容の変更 当方から提供するモジュールの内容は、原則として変更しないでください。研修上の都合などで変更したい場合はご相談ください
また、モジュール自体ではなく、モジュールをつなぐ目次にあたるページ等については変更や追加ができます。提供したファイルの変更については報告をお願いします。
契約期間中に当方がモジュールの改訂を行った場合は、契約法人に無償で提供します。

ライセンス料金 考え方としては、当法人が提供するBC,IM,AVのモジュールの量や内容に関わらず、職員1人あたりの1年間の研修使用料(「単位使用料」と呼ぶ)を定め、それに契約法人の職員数をかけた額をライセンス料(ロイヤルティ)とします。
単位使用料は法人の職員数によって決まります。職員数が多ければロイヤルティも高くなるには違いありませんが、職員数が多くなれば単位使用料が小さくなるので、職員数が多くなれば上げ幅が小さくなるようになっています。

具体的な料金はお問い合わせください。

人生と生命

QOL

(2) 法人主催の研修会への講師派遣と教材の提供
倫理研修というと、以前は講師を招へいして医療・ケアの臨床に関わる倫理をテーマにした講演を研修会として行うという形がメインだったように思います。

当方の研究グループ〔臨床倫理プロジェクト〕は、各地の臨床倫理を志すグループと協働して、午前中に臨床倫理の基本的な考え方の講演をし、午後には具体的な事例を各地の主催者側から出していただき、臨床倫理事例検討をするという形の研修会(臨床倫理セミナー)を実施してきております(〔ネットワークに連なる諸グループの活動〕を参照)。

そのような経験を重ねて、医療・ケア従事者の皆さまがお聞きになりたいことを熟知している講師を皆様の医療機関・介護施設等の研修会に派遣いたします。上述の臨床倫理eラーニングWeb版のご説明の中で言及いたしましたテーマはもちろん、それ以外のテーマでも、皆さまのご希望に合わせて対応します。

講師謝礼および交通費等がかかります。具体的にはお問い合わせください。当方の研究成果を臨床に普及する活動ですので、できるだけ抑えて見積ります。



臨床倫理講演

ご連絡はこちらに
以上の企画はいかがでしょうか。皆さまの医療機関等のニーズに合うものがありましたでしょうか。
少しでもご関心を引くようなものがありましたら、どうぞご検討ください。
まずは、次のメールアドレスまで気軽にお問い合わせ・お申込みください。

一般社団法人臨床倫理研究所 法人サポート部門
Email: clinical.ethics.jp@gmail.com
(上のメールアドレス中の"@"は全角です。半角に直してお使いください)
または、
〔お問い合わせフォーム〕
を使ってご連絡くだされば、当方からメールを差し上げます。

倫理研修会の一コマ

法人の倫理研修を終えた後の自主研修
「臨床倫理ベーシック特別コース」は終了しました ご所属の法人で当法人が提供する倫理研修で「臨床倫理ベーシックコース」の教材の一部を使って研修をなさった場合、同コースの未だ受講していない教材を学修なさることで「臨床倫理ベーシックコース」全体を修了したと認定するコース(=臨床倫理ベーシック特別コース)を開設しておりましたが、該当する法人の研修も終わって時間が経ちましたので、このコースは終了しました。
もし、このような研修を自主的になさりたい場合は、〔eラーニング臨床倫理ベーシックコースWeb版〕 が適していますので、こちらをご参照ください。

臨床倫理プロジェクトが提供するサイト